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内定者研修とは?内容から服装まで一挙解説します
- 2017/2/15
季節はもうすぐ春、フレッシャーズのシーズンです。
今は新たな門出にドキドキしながらもワクワクしている心境ではないでしょうか?
なかには早くも新社会人としての研修が始まっている会社もあるでしょう。
研修のひとつに、内定を出した後すぐに始まる「内定者研修」というものがあります。
この「内定者研修」いったい何をするのでしょうか?
どんな心構えで臨めばいいのか?
ビジネスマナーも踏まえて詳しく解説していきます。
内定者研修って何をするの?
内定者研修を行うかどうかはその会社によって大きく変わるようですが(内定者研修を行わないで春の入社後に研修を行うところもある)、早いところは内定者を対象に、秋ごろから開催されているようです。
どんな内容で行われているのか、実際の研修プログラムを見てみましょう。
- 電話での応対の仕方(言葉遣いや取り次ぎ方)、ビジネス上でのあいさつや名刺交換の仕方などビジネスマナー全般をレクチャー
- 取り扱う商品の製造工程を工場などで見学
- IT企業では、プログラミングなど実際の課題が出される
- 会社の経営に関わる課題図書を出されて、読んで感想文を提出
- 社内の先輩方から、実際に働いてみての仕事の魅力や学生時代との意識の違いを教わる
- 内定者同士の交流を目的としたワークショップ
- 最後はだいたい懇親会(飲み会)
内定者研修を行う意味
「内定者フォロー」と呼ばれる、こうした研修を入社前に行う目的はどこにあるのでしょうか?
企業側のねらいを調べてみました。
- 内定ブルー(夏頃までに複数社から内定を勝ち取った学生がひとつに絞り切れずに悩むこと)の結果、内定辞退されることを避けるため
- 内定を出した直後の早い時期から内定者研修を行い、その度に課題を出すことでさらに就活しようとしている学生に歯止めをかける(公には言わないですが、こんな意味もあるようです…)
- 入社前に企業側と内定者同士のコミュニケーションを図ることで、学生側の心理的不安を解消させる
- 内定者同士の横のつながりをつくるきっかけを与える
- 企業研究が十分ではない内定者に、工場見学などで会社を深く理解してもらう
- 学生から新社会人になるために必要となるビジネスマナーをあらかじめ研修しておく
内定者研修の目的の多くは
「内定者の心理的不安を解消し、新社会人になるべくモチベーションアップをはかるお手伝いをする」意味合いが強いものとなります。
企業側としては内定を出した学生らが内定を辞退することなく、無事に入社してからも早期退職しないように(新卒で入社した学生のじつに3割が3年以内に退職している)、先々までのリスクマネージメントを念頭に実施している会社が少なくありません。
内定者研修後のレポートってあるの?
企業によっては内定者研修で課題図書が出され、「後日、レポートを送付してください」なんてこともあるようです。
「レポートって、どう書けばいいんだろう…」とネット上で相談している学生さんも少なくありません。
学生時代のようなレポートでないのは確かかもしれませんが、企業ごとに出される課題も違えば、問われる内容も書き方も変わってきて当然です。
レポートをどう書けばいいのか、形式すら分からない?のであれば、研修時に必ず人事担当に質問するようにしましょう。
入社後の仕事も、分からなければ上司や先輩に聞きながら覚えていくことになるのです。
内定者研修を欠席する場合はどうしたらいいの?
今の就職活動はメールでの申し込みが常識です。
内定後の研修案内もほぼメールで送られてきます。
内定をいくつも獲得していて、まだひとつに絞り切れていない段階で内定者研修に呼ばれてしまうと、参加すべきか悩むところです。
内定者研修は前述の通り、企業と内定者同士の交流を目的としていますので、できれば参加することが望ましいでしょう。
万が一、欠席することになった場合、欠席連絡もメールで済ませていいのでしょうか?
「これまで就活にかかわるすべてのやりとりがメールだった会社なら、欠席連絡もメールで構わないと思う」という意見もあります。
ですが、企業が就職試験や面接を経てひとりの学生に内定を出すということは、たやすいことではありません。
会社の未来を託すつもりで選考しているのです。
もし内定者研修に欠席する旨をメールで送信した場合、企業側からは電話連絡がくるかもしれません(内定者が欠席するということは、他社に行くつもりなのか?などと危惧するからです)。
内定を出してもらったからには、一社会人として責任ある行動を示すことが必要となります。
メールで欠席連絡をするにしても「誠意ある文章」で伝えるように心掛けましょう。
■ 内定者研修を欠席することを伝えるメール例
タイトル:内定者研修を欠席のご連絡【○○大学・○○(名前)】 (※件名は企業からもらった件名にレスポンス;reではなく、簡潔に書きなおして) |
○○株式会社 ○○課 内定者研修ご担当 ○○様このたび、御社より内定のご連絡を賜りました ○○大学の○○と申します。 その節は大変お世話になり、誠にありがとうございました。 また今後とも何卒よろしくお願いいたします。 今回、ご連絡いただきました内定者研修のことなのですが、 実は〇月〇日は学内でゼミの発表があり、(※なぜ欠席しなければならないのか理由を簡潔に書く) 何卒宜しくお願い致します。 ———————————————————————— ○○大学○○学部○○学科○年 自宅TEL:000-0000-0000 |
■ 内定者研修に出席するメールは?
上記のように内定者研修に欠席する場合は悩みますが、出席するのなら何の問題もありません。
出席することを簡潔に伝えるメールを送信し、あとは研修当日に向けて準備しておきましょう。
タイトル:内定者研修 出席のご連絡【○○大学・○○(名前)】 |
○○株式会社 ○○課 内定者研修ご担当 ○○様このたび、御社より内定のご連絡を賜りました ○○大学の○○と申します。 大変お世話になっております。 今回ご連絡をいただきました内定者研修ですが、出席させていただきます。 人事部をはじめ、社内の皆様にお会いできます事を大変楽しみにしております。 ———————————————————————— 自宅TEL:000-0000-0000 |
■ 研修参加後のお礼メール例
タイトル:内定者研修では大変お世話になりました【○○大学・○○(名前)】 |
○○株式会社 ○○課 内定者研修ご担当 ○○様先日は内定者研修にて大変お世話になりまして、誠にありがとうございました。 入社後に担当する実際の業務内容や、諸先輩方の話を直接お聞きすることができ、本当に勉強になりました。 また懇親会では大変ごちそうになりまして、ありがとうございました。 入社後は一日も早く即戦力となれるよう、懸命に務めさせていただく所存です。 ———————————————————————— 自宅TEL:000-0000-0000 |
内定者研修時の服装は?ビジネスマナー
「人の印象は会った瞬間に7割が決まる」とされています。
怖くもありますが、それだけ外見(服装)とは大事なものなのです。
就活が終わると、それまで戦闘服として着ていた「就活スーツ」は脱ぎたくなってしまいますね。
それだけ頑張ったんですから、当然のことです。
ですが、就活が終わっても捨てずに、すみやかにクリーニングに出しておきましょう。
内定式や研修時に着ることになります。
ここで研修時から気をつけておきたい、ビジネスの上でのファッションについて男女別にご紹介していきましょう。
■ 内定者研修時の服装の基本(男性編)
就活で大活躍した、いわゆる「就活スーツ」がオールシーズン仕様であれば、内定者研修でも十分に使うことができます。
もし夏用の裏地のないスーツを購入した場合は、秋口になったら秋冬用のウール混の厚手のスーツにチェンジしましょう(きっと内定を獲得したお祝いに親御さんなどからいただけるかもしれません)。
今後のために購入するならば、お店のスタッフに「秋冬用の生地のスーツ」と相談することをおすすめします。
その際は必ず「フィット感」もみてもらいましょう。
ダブダブやキツキツはデキる!ビジネスマンに見えませんよ。
ジャストフィットが命!となることを肝に銘じてください。
カラーは黒、紺はもちろん、春からの新生活に備えて薄いグレーやベージュで一着持っておくのもいいかもしれません。
ネクタイの柄は「レジュメンタル」や「ドット」でいかがでしょうか?
爽やかなイメージのカラーリングをチョイスしましょう(分からない人は店員さんに相談しましょう)。

レジュメンタルは「斜めストライプ」のこと。
靴下はぜったい「白」は避けるように!
黒が無難です。
しかも綿素材の厚手ではなく、スーツ用として販売されている薄いタイプの靴下を選ぶことをおすすめします。
カバンは書類などを入れるようになりますから、スーツに合わせても悪目立ちしない「ダークカラー」のA4の入るビジネスバッグがいいかもしれません。
トートバッグやリュックは言語道断です(クリエイティブ職で私服の場合は除く)。

カバンはA4が入るサイズがベスト
■ 内定時から気をつけたい男性のオフィス着
内定をもらったからと気持ちが楽になって、突然ジーンズにスニーカーで出勤した学生さんの話を聞いたことがあります。
あくまで研修もビジネスの一貫です。
業種によっては「デニムもok!」とされているところは問題ないでしょうが、一般的にはスーツが基本です。
ジャケットにビジネスパンツでも良いかもしれませんが、その場合は上下のカラーがあまりにもかけ離れすぎないように組み合わせましょう(紺×グレー、茶やベージュなど)。
紫や白、信号のような原色を使ったスーツはオフィスにふさわしいとは言えません。
また大きな刺繍のはいったジャケットもあるようですが、ビジネスシーンで活躍することは一切ないと思っていいと思います。
■ 内定者研修時の服装の基本(女性編)
女性の場合もジャケットにスカート、もしくはパンツスーツで構いません。
カラーも黒や紺など、就活カラーで問題はありませんが、内定後は少しずつアレンジを施して、オフィス対応服を増やしていってもいいかもしれません。
例えば白や淡いパステルカラーのブラウスにカーディガン、ボトムスは膝丈のタイトかフレアスカート、もしくは紺やグレーのスラックスパンツはいかがでしょうか?
コーディネイトもしやすいですし、新生活スタートの慣れない時期はこの組み合わせで乗り越えていけるはずです。

ジャケットにフレアスカート
メイクに関しても、ばっさばさの「ツケまつげ」は避けましょう。
目じりにワンポイントくらいで抑えるのが懸命です。
ファンデーションやチーク、アイメイクも遊びに行くいつものスタイルではなく、あくまで「オフィスメイク」を心掛けるようにチェンジしなければなりません。
あくまで控えめにメイクしていきましょう。
厚塗りしないファンデに、チークはほんのり色がのるくらいで控えめに、リップはパッと目をひくビビットな赤でなければ大丈夫かと思います。

リップやチークは薄めにが基本!
だからといって、スッピンもいけません!
オフィスでは取引先やお客様への対応も重要な業務となります。
「わたし、スッピンに自信があるんで」「別にお客なんてこないから、化粧しなくていいよね?」では一人前のオフィスレディとは言えません。
TPOに合わせてメイクやファッションを変えられてこそ、一人前と言えます。
ネイルに関しても、仕事に支障をきたすようなデコネイルは控え、次第に職場に慣れてから自分のスタイルを楽しむくらいにするのがベストと言えます。
■ 研修時から気をつけたい女性のオフィス服
丈の短いスカートやサイドやバックに深いスリットの入ったボトムは避けましょう。
また、目の覚めるようなショッキングピンクやゴールドカラー、キラキラ・ラメのついた一着は、夜の仕事を連想させます。
日中にオフィスで着る服としてはふさわしくありません。
足元も、カジュアルなおしゃれ靴として見かける「厚底」のソール靴は避けたほうが無難でしょう。
オフィスを歩くたびに「カラン・コロン」と足音が鳴り響き、業務の迷惑となります。
内定者研修のヘアスタイルについて
男女とも、内定獲得後に残り少ない学生時代を謳歌しようと「ゴールド」や「アッシュ」などのカラーを施してはなりません。
黒でなくとも、茶などの一般的なカラーを維持してください。
就職する職種によっては「髪色は黒」であったり「女性は常にまとめ髪」などと注文がつくこともあります。
研修時も同様のことが求められると考えて、就活時とかけ離れたヘアスタイルにしないように気をつけましょう。
内定者研修に交通費は出るの?
「内定者研修に交通費やお給料は出るの?」
気になるところですね。
しかもわざわざ遠くから出向かなくてはいけない場合、まして地方からまだ引っ越していないとなると、宿泊先も予約しなければならなくなります。
もし「内定者研修」が企業側からの強制参加とされる場合は、「労働」とみなされますので、法的には給与を出さなければいけないのだそうです(あくまで法的には、です)。
中には交通費だけは支払う、なんて企業もあるようです。
また、4月の入社以降に初任給に内定者研修分を上乗せして支払う、なんてところもあります。
企業によってまちまちとなるので、確認が必要です。
すべての企業が対応してくれるか?というと、一概には言えず、中にはすべて自腹というところもあるかもしれません。
もし地方からはるばる上京しなければならないなど、交通費や滞在費が膨大にかかってしまう場合は、人事の担当者に電話して相談してみましょう。
「ちょっと困っている」という状況を説明するだけなら、怒られることはないかと思います(無理をしなくてもいいよ、と譲歩してもらえる可能性も)。
相談したが何もしてもらえず、経済的負担が大き過ぎるのであれば、内定者研修を欠席する選択も止む得ないとも思います(あくまで自己責任となりますが)。
入社後の研修となれば、交通費はもちろん、給与も発生しますので心配はいりません。
ビジネスマンの一生はアスリートのように
「ビジネスマンの一生はまるでアスリートのようなもの」と書かれた本を読みました。
ルーキーがいきなり「先発」に抜擢されることもあります。
ときには「代打」となり、そして長いシーズン中にはスランプに陥ることもあるでしょう。
それでも一流になればなるほど、自分で心と体のスキルバランスをうまく調整することができて、結果、高いパフォーマンスを発揮することができるのだそうです。
まだスタートラインに立ったばかりの新入社員の皆さんへ、贈る言葉とさせていただきます。
(参考文献:入社1年目の教科書 岩瀬大輔 ダイヤモンド社)