関西出発の社員旅行・慰安旅行で、少し遠出を考えている方に圧倒的な人気を誇る場所といえば、石川エリア。石川県には、和倉温泉、山代温泉、山中温泉、片山津温泉、粟津温泉など、いくつかの温泉地があります。
今回は、その一つ、関西からアクセスの近い山代温泉と絡めた、金沢観光コースをご紹介します。
今回は大阪市にある株式会社Watokun(わとくん)/旅CUTEに、社員旅行におすすめのモデルコースを提案してもらいました。
貸切バスを利用すれば、途中の観光場所もオーダーできます。これからゴールデンウィークにかけての計画を考えている幹事さん、ぜひ金沢方面への旅行を企画してみてください。
人気観光スポットなどと合わせてご紹介しましょう。
目次
大阪発で金沢市の観光と温泉旅館・ホテルでの宿泊を考えているなら、温泉地は金沢市から離れた場所にあるため、公共交通機関より貸切バスの方が便利です。
その上、貸切バスなら途中のインターチェンジで降りて、福井・敦賀あたりの観光スポットも楽しめます。団体での社員旅行なら、ぜひ貸切バスの利用をおすすめします。
【1日目】
時間 | 行程 |
9時30分 | 大阪駅出発・途中SAでトイレ休憩 |
12時25分~13時25分 | 福井県越前市「和風レストラン瀧雅」で和食ランチ |
14時30分~16時30分 | 加賀伝統工芸村「ゆのくにの森」にて、観光 |
16時55分 | 山代温泉到着、宿泊 |
【2日目】
時間 | 行程 |
9時 | 山代温泉出発 |
9時10分~9時40分 | 「御菓子城加賀藩」にて買い物 |
10時45分~11時45分 | 「兼六園」観光 |
11時55分~12時55分 | 「近江町市場」で観光、昼食 |
14時50分~15時20分 | 福井県・敦賀市「日本海さかな街」にて買い物 |
18時00分 | 大阪駅着終了 |
【1泊2日金沢観光と山代温泉・社員旅行予算目安】40名参加(大型観光バス利用)で1人当たり32,000円前後
★旅行会社からのおすすめポイント★
金沢への社員旅行は、やはり、何といっても温泉旅館です。関西に近い加賀温泉郷、たとえば、山代温泉、山中温泉、片山津温泉らの旅館をおすすめいたします。大きな宴会に対応可能ですし、露天風呂も魅力的です。なお、11月上旬~3月下旬まではカニ宴会が、社員の皆様に喜ばれます。
観光は、加賀伝統工芸に触れる体験、金沢市内の散策観光がいいです。
アクティビティ中心にしたい場合、夏はラフティング、冬はスキー&スノボをおすすめします。
大阪駅からバスで行く途中や帰り道は、福井県への立ち寄りも可能です。例えば、敦賀市の日本海さかな街で海鮮物・水産加工品などのお土産を買うプランもあります。
■取材協力
石川県は、全国でも数多く温泉地のある場所。例えば、あの有名旅館のある能登半島の和倉温泉。そして、加賀温泉郷として山代温泉、山中温泉、片山津温泉があります。
これらを満喫せずに、加賀を訪れた意味はない!ということで、必ず宿泊先は温泉地を選びましょう。
カニシーズンでの旅行なら、かに料理の宴会をおすすめします。
北陸のカニは、何と言っても、ズワイガニ。石川では、メスのズワイガニを「香箱ガニ」(こうばこがに)といい、オスのズワイガニを「加能ガニ」(かのうがに)といいます。
メスの香箱ガニはだいたい11月上旬から12月下旬までが漁期で、オスは11月上旬から3月下旬までです。
特に、社員皆さんに希望がなく、世代も様々な構成であれば、定番の金沢市内の観光地をおすすめします。
金沢といえば絶対に訪れたい兼六園、金沢の台所・近江町市場はこの2つは、おさえておきたいところ。時間に余裕があれば、金沢21世紀美術館も兼六園からすぐなので、コースに入れるのもいいでしょう。
冬ならば、県内最大の白山一里野温泉スキー場(はくさんいちりの)がありますし、アクセス重視なら金沢市から1時間の白山セイモアスキー場があります。
夏ならば、小松市の山奥の険しい上流域には、ラフティングにはちょうどいい場所があります。ただし、少人数で、初心者ならば半日くらいを予定しておいたほうがいいです。
貸切バスなら、途中のインターチェンジで降りて、福井県坂井市の東尋坊を観光したり、敦賀市の日本海さかな街で新鮮な日本海の魚介類を買い物するのもおすすめです。
国の名勝に指定された、金沢屈指の観光地。日本三大庭園の一つです。
江戸時代の加賀藩主・前田氏が少しずつ改良をしていった加賀藩自慢の庭園で、日本の様式美を感じさせてくれる庭園です。
一番のスポットは、おなじみ徽軫灯籠(ことじとうろう)。灯籠の真下にある池と、目の前の橋、そして背景の樹木とのバランスはまるで絵画のようです。
冬になれば、唐崎松(からさきまつ)の雪吊りも庭園を美しく引き立ててくれます。
古くから歴史ある市場で、「金沢市民の台所」と言われます。市場は活気にあふれていて、並べられている魚貝をその場で食べ歩きもできます。現在は、観光地化していて、ほぼ観光客相手のお店もありますが、活気があって雰囲気を楽しむだけでも。
すぐ近くには、近江町いちば館という1階が市場、2階・飲食店、地下・軽食店と、市場ビルもあります。こちらも、1階の市場は、昔ながらの対面の市場スタイルで販売しているので、おすすめです。
兼六園の真弓坂口の斜め向かいにある、アクセス良好な現代アートの美術館です。世界中の今の芸術家の作品を集めていることでも有名で、中でも人気なのが有名な「スイミング・プール」。
この他にも、体験型の作品が多く展示されています。金沢のまちの広場的な役割もあり、市民参加型の美術館です。建物自体もアートな造りで、全面ガラス張りの、円形をしています。
金沢駅前にある鼓門(つづみもん)も新幹線開通を機に金沢駅の新名所となっています。鼓をイメージして設計された門は、高さ約13メートル!夜はライトアップもされていて幻想的な雰囲気です。
駅出口から門までは、雨や雪の日のために、駅から訪れた観光客が濡れないよう、ドームのような形のガラスの屋根もあります。世界で最も美しい駅に選ばれている金沢駅。その建築を見るのもおすすめです。
通称・忍者寺と言われるこのお寺。忍者ゆかりの寺というわけではなく、まるで忍者のような気分になる、本当に、様々なからくり・仕掛けがあるお寺なのです。
賽銭箱が落とし穴に、床板の下に隠し階段、階段は落とし穴にもなったり、掛け軸の後ろには隠し小部屋、さらに井戸は金沢城への抜け道があったとか、ないとか。
2階建てのように見える建物も、まさかの4階建て。7層29階段となっていて、なんだか頭が混乱しそうですが、行ってみればよくわかります。
11の館で50種類以上の伝統工芸体験ができるという、加賀の伝統工芸を体験したいなら、まず、ここ。
加賀の伝統工芸といえば、九谷焼ですが、九谷焼を初心者がはじめから作るのは大変なので、ろくろを回しながら陶芸をする体験(ろくろ体験)、すでにある器から色つけのみをする体験(絵付体験)や職人のような作品に仕上がる体験(転写体験)など、初めての人でも楽しめるプログラムがいっぱいです。
他には、蒔絵が美しい山中塗体験や、ガラス工芸、オルゴール制作体験、金箔はり体験、和紙体験、はては、そば打ち体験、お菓子体験などなど、もはやありとあらゆる体験ができる施設になっています。
男女・世代・趣味趣向がさまざまな会社であれば、それぞれのニーズにこたえてくれそうな体験コースがずらり、です。
関西からの発着で金沢へのバス旅は、やはり長距離。社員の中には、疲れてしまう人も出てくるでしょう。
そこで、飽きさせない、疲れさせない工夫として、途中のインターチェンジを降りて、福井県の観光地に立ち寄ることをおすすめします。
敦賀市にある日本海最大級の海鮮市場で、鮮魚店や水産加工店、お食事店など、約60店舗がずらりと並ぶ市場です。毎土曜日には、マグロの解体ショーも楽しめます(コロナで中止の場合もあり・事前に確認ください)。
高さ20メートル以上の断崖の岩壁が1キロにも渡って続く場所です。荒々しい日本海の波と合わさって、迫力ある光景を見ることができ、その恐ろしくもなるすさまじいあたり一辺は、国の天然記念物に指定されています。
宿泊エリアは、比較的関西に近い加賀温泉郷をおすすめします。
歴史が長く、有名な温泉地。人数の多い社員旅行でも十分に対応可能な大きな旅館も多いです。
格式ある老舗旅館、バリエーションのある大浴場のある旅館、毎日落語会が開催される旅館など、それぞれ特徴のある旅館があります。千人規模の組織団体や、全国大会など、MICEでの宿泊実績も数多くあるのも特徴です。
街の中心には、無料で開放されている足湯があるほか、一般客や地元客も楽しめる「総湯」と呼ばれる共同浴場もあって、こちらは源泉100%の加水なし。総湯のお風呂のタイルには、九谷焼がほどこされています。
山代温泉からさらに奥に進んだ場所、あたりを山に囲まれた鶴仙渓に山中温泉はあります。山深い渓谷に位置するので、段々畑のようになっている露天風呂のある旅館や、山中漆器が使われる旅館など、旅館によって山中温泉ならではのさまざまなおもてなしがあります。
鶴仙渓には遊歩道があって、散策にはぴったり。必ず訪れたいスポットは、すべてひのき造りの橋「こおろぎ橋」。
ここからの眺めは、山中温泉でも一番美しいと言われています。
山代温泉から日本海に向かった場所、柴山潟(しばやまがた)周辺にある温泉地です。どの旅館も、すぐ目の前が柴山潟で、開放的なロケーションが特徴。遠くには、霊峰白山が見られます。
加賀の海と山をずらっと一望できる、絶好の立地です。滞在中は、柴山潟で散策するのもいいですが、屋形船に乗ったり、サイクリングをするのもおすすめです。
柴山潟では、潟の中心で毎日1日13回噴き上げる巨大噴水があるほか、7・8月には花火大会が開催されます。毎年11月~2月頃にかけて、コハクチョウが越冬で飛来してきます。
社員旅行での楽しみは、夕飯メニュー。石川に来たら、やはりカニ料理は欠かせません。日本海のカニといえば、ずばりズワイガニです。
このずわい蟹は、地方によって呼び名がさまざまで、石川では、メスのズワイガニを「香箱ガニ」(こうばこがに)といい、オスのズワイガニを「加能ガニ」(かのうがに)といいます。
漁期は決まっていて、メスの香箱ガニはだいたい11月上旬から12月下旬までが。オスの加能ガニは11月上旬から3月下旬までです。
メスの香箱ガニは、オスの加能ガニに比べて小さく安いのですが、卵である内子(甲羅の中にある未成熟の卵)と外子(お腹に抱いた卵)の味は絶品です。
新鮮なカニを食べたいということであれば、シーズン中に旅行期間を設定しておくといいでしょう。
金沢の近江町市場でも、加賀の温泉地でも、どの旅行客からも喜ばれるのが、やっぱり日本海の海鮮ものです。
ずわい蟹を筆頭に、甘エビ、イカ、カキ、のどぐろなど、遠くの日本海側まで足を運んだからには、日本海の新鮮な魚介類を味わいたいものです。
最近になって注目されている「金沢カレー」。昔から金沢市を中心に展開するカレー屋さん、洋食屋さんで提供されるカレーのことです。濃いめのルウに、千切りキャベツ、とんかつがステンレス皿に盛り付けてあるのが特徴です。
自由行動のときランチにいいですし、レトルトもあるのでお土産にするのもいいです。
1945年以前から金沢を中心に栽培されていて、現在でも作られている15種類の野菜を、「加賀野菜」として認定されています。スーパーでよく見かける現在の野菜とはちょっと違う、石川ならではの風味が魅力。
その土地でしか味わえないものなので、ぜひお食事メニューに取り入れたいものです。
加賀野菜:さつまいも、加賀れんこん、たけのこ、加賀太きゅうり、金時草、加賀つるまめ、ヘタ紫なす、源助だいこん、せり、打木赤皮甘栗かぼちゃ、金沢一本太ねぎ、二塚からしな、赤ずいき、くわい、金沢春菊
いかがでしたでしょうか。普段はあまり食べられないものを食べる、そんな旅もいいですね。ぜひ職場の仲間や会社のメンバーでコミュニケーションを深める旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
東京から金沢まで最も便利なのは北陸新幹線ですね。飛行機を利用する場合は羽田空港から小松空港まで、JAL、ANAが就航。
料金は飛行機の方が安いですが、直接金沢まで行けるので時間と手間の節約としては新幹線がベストかもしれません。
仕事帰りに移動も楽々ですね。現地では貸切バスを利用して周遊観光を楽しみましょう。
時間 | スケジュール |
18時~20時30分 | 東京駅発(新幹線利用)/金沢駅着 |
21時30分 | 市内ホテル宿泊 |
【2日目】
時間 | スケジュール |
9時 | ホテルチェックアウト(貸切バス利用) |
9時10分~11時30分 | 「兼六園」「金沢21世紀美術館」観光 |
11時40分~12時50分 | 近江町市場・買い物やランチ |
13時~15時 | 「金沢城」「ひがし茶屋街」散策 |
17時 | 和倉温泉宿泊 |
【3日目】
時間 | スケジュール |
9時 | チェックアウト(貸切バス利用) |
9時10分~10時30分 | 「青林寺」で写経or座禅体験 |
11時30分~12時50分 | 「氷見漁場外市場 ひみ番屋」(ランチ&お買い物) |
13時15分 | 雨晴海岸(車窓から) |
13時50分~15時30分 | 「海王丸パーク」「新湊大橋」「新湊きっときと市場」など |
16時30分~19時 | 富山駅~東京駅着・終了 |
【参加人数25名分の予算目安】 2泊3日(中型バス利用)1人当たり70,000~90,000円
こちらの料金はあくまでも概算です。プラン内容によって変わりますので、お気軽に「社員旅行net」にご相談ください!
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