これまで、働く人の健康管理は自己管理という考えが一般的でしたが、昨今では「健康経営」という言葉とともに、企業は従業員の健康管理やケアをしっかり行っていかなければならない時代となりました。
2018年2月には、経済産業省と東京証券取引所が、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業26業種26社を選定し「健康経営銘柄2018」として発表。
また、健康経営を中小企業の視点から調査している日本政策金融公庫総合研究所の「中小企業の健康経営」では、
・「健康」は、「身体の健康」ではなく、「身体と精神の健康」である
・従業員の健康管理を、「コスト」ではなく、「投資」として捉える
・従業員の健康管理に対して、「個人任せ」ではなく、「企業として」取り組む
・従業員の健康増進を、企業の「経営課題」として捉え、戦略的かつ積極的に推進する
・従業員の健康増進によって、「生産性の向上」等を目指し、「企業の成長」を追求する
などの考えを示しています。「健康経営」はどの企業にとっても、企業成長の鍵を握るキーワードといえそうですね。
「健康経営」については、企業によって様々な取り組みがありますが、「社員旅行net」編集部が紹介するのは、社員旅行をきっかけに社員の健康意識を高めようというプランです。
今回ピックアップした行先は、熊本県の阿蘇!宿泊先としておすすめしたいのは、健康の専門家が監修する世界唯一のテーマパーク「阿蘇ファームランド」に隣接する宿泊施設「大自然阿蘇健康の森」。
大自然阿蘇健康の森は、「一般社団法人 日本健康増進学術機構」のプロデュースによる「病気にならないカラダづくり、ココロづくり」をコンセプトにした健康増進施設です。
ドーム型の宿に宿泊しながら、健康チェックや肉体年齢測定を行うことができ、健康やライフスタイルに関する講座を実施しています!
さらに、大自然阿蘇健康の森は、室内サイクリングなど体力づくりができる施設も充実しており、汗をかいたあとは、阿蘇の自然を眺めながら温泉でリフレッシュすることができます。リラクゼーション効果の高い「温熱窯」や「オキシゲンドーム」などもありますよ。
食事は、未病専門・管理栄養士が徹底監修した健康メニューが提供されていて、まさに健康づくし!詳細については以降の段落で紹介していきますが、ひとことで言えば、大自然阿蘇健康の森は「自分の力で健康を維持することを学び、体験する場所」。
2016年4月の熊本地震の記憶もまだ新しいですが、大自然阿蘇健康の森でも復興は進んでおり、通常営業で宿泊客を受け入れています。
大自然阿蘇健康の森では、【健康を知る・学ぶ】【運動と健康】【心と健康(癒し)】【食事と健康】と4つのテーマに分け、11の施設で健康増進を目的としたメニューを提供しています(宿泊プランによって、利用できるメニューは異なります)。
健康を知る・学ぶ | ①健康キャンパス(講座など) |
②健康パビリオン(健康チェック/上の写真) | |
運動と健康 | ③健康チャレンジ館(15種類の運動アトラクション) |
④GENKIスタジアム(肉体年齢を測定) | |
⑤健康トレーニング館(9種類の運動施設) | |
心と健康(癒し) | ⑥阿蘇健康火山温泉 |
⑦健康温熱窯十三種 | |
⑧ドーム還元浴 | |
⑨オキシゲンドーム(酸素浴ドーム) | |
⑩阿蘇ファームヴィレッジ(宿泊施設) | |
食事と健康 | ⑪ビッグファーム(レストラン) |
健康キャンパスでは、健康やライフスタイルに関する多様な講座を開講。自分の力で健康を維持していくことを学べます。※所用時間:約30~40分
講座例:「食生活で健康寿命を延ばそう」「生活習慣病予防について」「健康づくりの第一歩は運動」「呼吸を考えるブレスメソッド」
健康パビリオンは、今の自分のカラダの状況と向き合う健康測定エリア。滞在中、看護師のサポートのもと約15種類の健康チェック装置を利用できます。3泊4日のプログラムで宿泊する場合は、初日と最終日に測定すると、滞在中の健康効果を実感できそう。
健康チェック装置で測定できるカテゴリーは、以下の15項目。肌年齢測定などは女性社員は特に気になりそうですね。
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健康チャレンジ館は、一度に約300名を収容できる全天候型健康増進施設。専門家が考案した15種類の運動アトラクションで、筋力や俊敏性、バランス感覚などを養います。生活習慣病を予防するためには、どれぐらいの運動量が必要なのかもわかりますよ。
上の写真は、制限時間内にどれぐらいの距離を走れるかチャレンジできる「ダイナモスピン」。脚力・持久力などを養います。※所用時間:約1時間
GENKIスタジアムは、柔軟性、持久力、記憶力、脚力、バランス性、俊敏性、瞬発力、反応の正確性といった8項目の肉体年齢を測定できる施設。運動装置は、ゲーム感覚で楽しく体験できるよう工夫されています。
測定結果は、その後の生活に運動を取り入れる際の指針として活用できます。※所用時間:約30分
健康トレーニング館は、寝転び体操館、骨盤体操・ピラティス館、卓球館などを設けた多目的スポーツエリア。150インチの大画面を見ながらのVRサイクリングや太極拳、瞑想なども体験できます。
スポーツで汗を流したあとは、温泉でリフレッシュしたいですね。阿蘇健康火山温泉は、厚生労働大臣認定・温泉利用プログラム型健康増進施設に認定されており、男女それぞれ1千坪ものスケールを誇る巨大温泉!15種の多彩な温浴スタイルを楽しめ、露天エリアでは、全長 150mものボードウォークで大自然を全身で感じることができます。
泉質は、マグネシウム・カルシウム・ナトリウムを多く含む、硫酸塩温泉で、動脈硬化や慢性皮ふ病、切り傷、やけど等に効果があります。 また、美肌成分であるメタケイ酸を多く含んでいるので、肌のセラミドを整える作用が期待できます。
モロッコの宮殿をイメージした館内には13種類の温熱窯が!温熱窯は薬草や岩塩などの自然素材で埋め尽くされており、13の温熱窯をめぐりながら、遠赤外線放射で身体を内側からゆっくり温め、細胞を活性化。発汗を促すことで、体内の老廃物を排出するデトックス効果が期待できます。
ドーム還元浴では、身体を背中からゆっくり温めます。代謝アップを促し体内の自律神経のバランスを整え、血液サラサラ効果や腸環境を整える効果も期待できます。また、低温で質の良い汗をかくことで、体内の老廃物を体外に出すデトックス効果も。
隣に男性上司が横になっているのはさすがにイヤ…ですよね。安心してください。ドームは、女性専用、男性専用、男女兼用と分かれています。※所用時間:約40~60分
オキシゲンドームとは、リラクゼーション酸素浴ドームのこと。高濃度酸素とアロマの香り、心地よい音色で満たされるドームで、リラックスして過ごしているうちに、血中の酸素濃度が上がり、体を活性化する効果が期待できます。※所用時間:約30分
大自然阿蘇健康の森といえば、有名なのが300棟以上もある森の中のドーム型の宿泊施設。自然の地形をそのまま活かしているので、同じ環境、同じ部屋はなく、ひとつひとつの客室が異なるテイストとなっています。チェックインしたあとに、他のグループの部屋を覗いてみるのも楽しい時間かもしれません。
見た目が丸いひとつひとつの客室は、当然室内も丸い部屋!丸く角のない部屋というのは不思議と安心できるもので、十分に睡眠をとることができ、健康に必要な心を元気に回復させます。
全室離れとなっている部屋の周囲には木々が茂り、小川が流れ、高原の風が吹き抜けています。日々の喧騒を忘れ身体全体で深呼吸ができそうですね。
滞在中の食事は、館内にあるレストラン「ビッグファーム」で。管理栄養士が「粗食健康」にこだわり監修した健康料理が提供されます。また、料理には、大自然阿蘇健康の森の施設内「阿蘇健康農園」で収穫された農薬不使用の採れたての野菜なども使用。
食事はバイキングスタイルで、落ち着いてゆっくり食事をしたい場合は「健康御膳」に変更することも可能です(「大自然阿蘇健康の森宿泊プラン」を利用されるお客様に限り/要事前予約)。
【大自然阿蘇健康の森基本宿泊プラン】
プラン適用期間:2018/10/01 ~ 2019/03/31
3食付き(1日目の夕食、2日目の朝食と昼食)
早割料金:24,500~26,000円/人(税込)※30日前までの予約限定
このプランにはさらに、すべての健康施設のフリーパス券が付いています。
【スケジュール】
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このほか、大自然阿蘇健康の森では様々な宿泊プランを用意しています。詳しくは「社員旅行net」にお問合せください。
<取材協力>
大自然阿蘇健康の森
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽5579-3
TEL:0967-67-3737
アクセス:熊本空港より車で約60分/JR熊本駅より車で約75分
会社が社員の健康を支援することは、社員の高いパフォーマンスと生産性につながり、企業の社会的責任も果たします。
「健康診断も受けてもらってるし、社内ではラジオ体操もやってるよ」「『禁煙しよう』『運動不足を解消しよう』と呼びかけているよ」というレベルでは、まだまだ社員まかせといえそう。
今回ご紹介した健康増進施設への宿泊など、社員旅行をきっかけに社員の健康意識が高まる可能性もあります。「健康・癒し」をテーマにした社員旅行プランに検討してみてはいかがでしょうか?
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