地震、台風、豪雨…自然の猛威が相次いで日本を襲っています。2016年4月には、地震の規模M7.3を観測した熊本地震が発生しました。被害は熊本・大分をはじめ7県に及び、甚大な被害を引き起こし、今なお避難生活を続けている方が多くいらっしゃいます。
一方で復興も進んでいます。阿蘇では観光の主要道路「阿蘇パノラマライン」も開通し、阿蘇観光を促進!熊本のシンボルとも言われる熊本城の修復工事も着々と進んでいます。
今回ご紹介するのは、そんな復興途中の熊本を訪れ支援する社員旅行プラン。
観光をしてお金を使うことは復興支援につながります。そして、被災者の話を聞いたり、復興過程を見学したりすることによって、自然のメカニズムを学び、災害の現状・課題を知り、そして地域の人々の復興にかけるエネルギーを肌で感じることができます。
復興支援の旅行に行きたいけれど、プライベートで一人では行きにくい、でも一緒に行ってくれる人がなかなかいない、そんな社員さんもいらっしゃるかと思います。
でも、社員旅行で訪れることにより支援につながる金額も大きくなり、日頃の仕事では得られない体験を共有することによって、チーム力アップにつながります。
今回の熊本復興を応援する社員旅行プランでは、1泊2日の日程で、主に次の3スポットを取り入れてみました。社員旅行にぜひご検討ください。
熊本地震は各地で大きな被害をもたらしましたが、もっとも被害の大きい地域として伝えられたのが益城町(ましきまち)。
震度7を2回も引き起こしたのは、布田川(ふたがわ)断層帯によるずれで、地震発生時は3町村(嘉島町・益城町・西原村)に渡り、長さ31kmの布田川断層帯が地表に出現。特に益城町では田畑とあぜ道の屈曲が最大2.5m記録されています。
布田川断層帯は、地震の被害を将来に伝えていく遺構として貴重なものであり、また学術的にも価値があるものとして、2017年に国の天然記念物に指定されました。
益城町では、この震災遺構と復興まちづくりの様子を伝える語り部・ガイド活動を推奨しており、現在、5つの団体・個人が活動しています。
益城町公民館講座「ふるさと学芸員講座」卒業生により組織された団体「はらからの会」も、その中のひとつ。はらからの会が行っている『布田川断層帯をはじめとする震災遺構と文化財のガイド 』では、2時間と3時間の2つのコースがあります。
震度7を経験した被災者の生の声を聞き、熊本地震を引き起こした断層帯を見学できることは、とても貴重な機会。社員旅行のコースの加えられること、強くおすすめします。
はらからの会
料金:1時間 1,000円/人 ※最小催行人数は5人
※はらからの会以外にも、熊本地震の経験をガイド・語り部活動で発信している団体があります
2007年に築城400年を迎えていた熊本城も、地震により大きな被害を受けました。重要文化財建造物の13棟が被害を受け、現在、最優先して進められているのが小天守と大天守。大天守は、2019年秋頃には外観が復旧する予定で、天守全体としては2021年の復旧完了を目指しています。
熊本城の修復は「見せる復興」として行われており、二の丸広場には崩れた石垣などを間近で見られる見学通路が整備されています。また、天守の修復作業で使用されているシートは透過性があるので、遠目からではありますが工事の様子を垣間見ることができます。
ニュースでも話題になった「奇跡の一本石垣」に支えられ崩壊を逃れた飯田丸五階櫓は、櫓の解体保存工事が行われ、石垣の解体に取り掛かります。
また、「武者返し」という言葉で表現される熊本城の美しい石垣も50箇所以上で崩落しました。崩れた石垣にはひとつひとつ番号がふられ、これから組み込まれていきます。パズルのようですね…。気が遠くなりそうな作業ですが、ひとつひとつ確実に積み重ねていき、熊本市は2023年度中の完成を目指しています。
熊本地震前に行われていた「一口城主制度」は、現在は「復興城主」と名前を変え、一口1万円で支援を募っています。城主の証となる「城主手形」が欲しいと、お城好きな方や男性諸氏には人気のようですよ。
熊本城のふもとにある観光交流施設「桜の馬場 城彩苑」にも賑わいが戻ってきています。江戸時代の城下町を再現した通りには、「熊本ならでは」をコンセプトに郷土食やお土産品を扱う23店舗が軒を連ねています。
食事、食べ歩きも楽しむことができ、四季折々に多くのイベントが開催されていますよ。詳しくは「社員旅行net」にお問合せください。
また、2018年3月にリニューアルオープンした「熊本城ミュージアム わくわく座」も必見!熊本城の被災状況や復旧過程を迫力あるプロジェクションマッピングなどの映像を使って見せてくれます。熊本城見学の前後に立ち寄ると、より熊本城の魅力が伝わります。
桜の馬場 城彩苑
熊本市中央区二の丸1番1-2号
社員旅行1日目に熊本市内を観光し、2日目は世界ジオパークに認定されている阿蘇を歩いてみましょう。
阿蘇ジオパークガイド協会が主催するジオツアールートには、トレッキング、湧水巡りや歴史巡り、いきもの観察など様々なルートを設定することができます。阿蘇ジオパークには33か所の見どころ(ジオサイト)があるそうですよ。
熊本地震による崖崩れで、茶色い山肌も多くみかけられますが、よく見ると木の芽や風にたなびく草花も見ることができます。自然に営みやスケールの大きさを感じられる時間になりそうですね。
【ショートコース】(所用時間:約2~3時間) ・地球の息吹を聞いてみよう!「中岳火口コース」 ・阿蘇火山の大地の成り立ちを探ってみよう!「杵島岳トレッキング」or「草千里ヶ浜、烏帽子岳トレッキング」 |
【1日モデルコース】(所用時間:約4~6時間) ・地球の息吹を感じる中岳火口 ・世界有数のカルデラの成り立ちをその影響をたどる ・阿蘇火山の惠み~古代の暮らしと水~ ・火山がつくった地形と人々の暮らし ・阿蘇と神話の不思議をたどる |
ちなみに「ジオパーク」とは、「地球・大地」と「公園」を組み合わせた言葉で「大地の公園」を意味します。日本には、2018年9月時点で日本ジオパーク委員会が認定した「日本ジオパーク」が44地域あり、そのうち9地域がユネスコ世界ジオパークにも認定されています。
阿蘇ユネスコジオパーク
熊本県阿蘇市赤水1930-1 阿蘇火山博物館1F
ショートコース料金:11~20名の場合 1,000円/人(税込)
1日コース料金:11~20名の場合 1,400円/人(税込)
熊本地震により被害が大きかった南阿蘇村でも、南阿蘇クラブが主催しているウォーキングやトレッキングのガイドが行われています。所用時間2~4時間で最長8km程度までのコースがあります。希望するコースや立ち寄りたい場所については、事前に「社員旅行net」にご相談ください。
南阿蘇ガイドクラブ
熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2807
料金:800円/人(税込)
阿蘇温泉観光旅館協同組合が主催する「復興支援ツアー」では、ジャンボタクシーを貸し切り阿蘇神社など被災した箇所を約3時間かけて巡ります。最小催行人数は4名で最大8名まで。
仮で設けられている阿蘇神社の手水舎には、阿蘇の惠の湧水が引かれ勢いよく手水が流れています。この勢いのように復興も進んでいけたらいいですね。
阿蘇温泉観光旅館協同組合
熊本県阿蘇市小里781
開催期間:平成30年4月1日(日)~平成31年3月31日(日)
料金:6,000円/人(税込)※道の駅阿蘇で使用できるお買い物券(1,000円付き)
熊本グルメといえば、太平燕(たいぴーえん)、とんこつラーメン、馬刺し、だご汁、高菜飯などなど、挙げれば両手におさまらないほど次から次にご当地グルメがでてきます。
なかでも、白湯(ぱいたん)スープにたっぷりの野菜や春雨が入った不思議な中華料理「太平燕(たいぴーえん)」は、食べてみる価値あり!(写真上)麺の代わりに春雨が使われていて、カロリーが抑えられヘルシーです。
社員旅行初日のランチは自由行動として、各々に気になる熊本グルメを食すにもいいかもしれませんね♪
いきなり団子(写真上)、辛子蓮根、燻製馬刺しなどなど、熊本土産も気になりますね。
熊本の菓子メーカーとして有名な「お菓子の香梅」は熊本地震で大きな被害を受け一時期生産がストップ。震災から半年後に販売を再開した看板商品の「武者がえし」は、売上金の一部を熊本城復興のため寄付しているそうです。美味しく食べて、熊本復興を応援する方法もありますね。
そのほか、熊本復興に関する情報はこちらも参考に。
『かせするもん』
※「かせする」とは熊本の方言で、加勢してお手伝いするという意味
▼熊本旅行関連記事
・社員の健康意識を高める社員旅行!滞在型健康増進施設「大自然阿蘇健康の森」へ
・熊本へ1泊2日の社員旅行でおすすめのモデルプランと料金
熊本復興を応援する社員旅行プランを大阪発着でご案内します。この他の地域の発着につきましても、「社員旅行net」にお気軽にお問合せください。
【1日目】
時間 | 内容 |
8:00 | 新大阪発(新幹線利用) |
11:30 | 熊本駅着(貸切バス利用) |
12:00 | 昼食(各自)/桜の馬場 城彩苑 観光 |
13:30 | 熊本城見学 |
15:00 | 益城町公民館/はらからの会(布田川断層帯 見学) |
17:30 | 阿蘇エリアのホテルにチェックイン |
【2日目】
時間 | 内容 |
8:00 | ホテルチェックアウト(貸切バス利用) |
8:30 | 阿蘇ジオガイド(3時間コース・トレッキング) |
12:30 | 阿蘇ファームランド 昼食/自由行動(買い物・温泉など) |
14:30 | 阿蘇ファームランド出発 |
15:30 | 熊本駅発(新幹線利用) |
19:00 | 新大阪駅着 |
<参加人数20名分の予算目安>
・大阪⇔熊本 新幹線代 26,000円前後(スーパー早得利用の場合)×20名=520,000円前後
・貸切マイクロバス利用(2日間) 103,497円前後
※高速代、バス駐車場、ドライバーの宿泊費(1泊2日2食付き)が別途かかります。
・益城町見学(はらからの会)ガイド費用(2時間コース) 2,000円×20名=40,000円
・宿泊代 15,000円×20名=300,000円
・阿蘇ジオガイド ショートコース ガイド費用 1,000円×20名=20,000円
・2日目 昼食代 1,300円×20名=26,000円
★費用合計:1,009,497円前後 1人当たり50,475円
こちらの料金はあくまでも概算です。プラン内容によって変わりますので、お気軽にご相談ください!
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