「じゃらん人気温泉地ランキング2024」リクルートじゃらんリサーチセンター調査によると、岐阜県・下呂温泉は「全国人気温泉地ランキング（これまでに行ったことがある温泉地のうち、もう一度行ってみたい温泉地）で第9位にランクイン（昨年は10位）。
東海地方にお住まいの方が選んだ好きな温泉地では第1位。2023年の訪問経験ランキングでは第5位から第4位と順位を上げています。
下呂温泉は有馬温泉、草津温泉とともに「日本三名泉」の一つであり、豊臣秀吉も愛したことでも有名。社員旅行に行くのは決まっているけれど、観光やアクティビティなど、プランニングに迷っているならおまかせください。
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下呂温泉は1,000年以上の歴史を持つ名湯として知られています。下呂温泉街から約4㎞離れた場所にある湯ヶ峰山が約10万年前に噴火し、頂上付近で温泉が沸いているのを発見したのが平安時代、天暦年間（947～957年）頃（諸説あるそうです）。
その後、鎌倉時代中期（1265年）に突然温泉が出なくなり、現在の源泉地といわれる飛騨川の河原で再び発見されます。発見したいきさつは、ケガをした一羽の白鷺が何日も川原の水たまりで休んでいたことから。
川から湯気が立っているのを村人が見つけ、温泉が湧いていることに気づいたそうです。このことにより温泉の利用が便利になり、名湯としての評判が全国に広がりました（参照元：下呂温泉観光協会ホームページより）。
室町時代には京都五山の僧・万里集九が、江戸時代には儒学者林羅山が名湯として称え、摂津の有馬、上州の草津、飛騨の湯島（下呂）は天下三大名湯としてその名を全国に轟かせました。
江戸時代につくられた温泉番付『諸国温泉功能鑑（しょこくおんせんこうのうかがみ）』 では、西の前頭に選ばれている下呂温泉。pH値9以上というアルカリ性単純温泉特有の古い角質を取り、肌をすべすべに整える効果が高いことから、美肌の湯として人気です。
また、単純泉は飲用すると胃の粘膜を保護する働きで胃腸の調子を整えてくれるという効能も。最近特に注目されているのが、ストレスの緩和でうつ病や不眠症などによいという報告もあります。
温泉街にある県立下呂温泉病院では温泉が医療に利用されているそうです。
下呂温泉では、良質な温泉の安定供給を目指して昭和46年に集中管理をスタートさせました。
■適応症：リウマチ、運動機能障害、神経症、神経麻痺、病後回復、疲労回復など
■宿・ホテル：湯之島館、寅家 Toraya inn、小川屋、紗々羅、下呂温泉木曽屋、望川館、下呂温泉山形屋、下呂ロイヤルホテル雅亭、菊半旅館、湯快リゾート下呂彩朝楽別館、民営国民宿舎下呂温泉さくらやなど。
■宿・ホテル：下呂観光ホテル、ホテルくさかべアルメリア、水明館、吉泉館竹翠亭、湯快リゾート下呂彩朝楽本館、観光ホテル湯本館、みのり荘、幸乃湯旅館など
いずれの地区も肌によいアルカリ性単純温泉。「お料理自慢の宿がいい」「源泉かけ流しがいい」「和室でゆっくり」など、どんどんリクエストしてみましょう。
下呂温泉の魅力はレトロな町並みが続く温泉街。あちこちに足湯スポットもあり、温泉グルメを楽しみながらのそぞろ歩きも魅力です。
世界遺産・白川郷などで見られる合掌造りの家屋を位置した「下呂温泉合掌村」、24時間無料で下呂の源泉かけ流しを満喫できる「噴泉地」、10月～3月にかけて行われる「下呂大橋上流河川敷」などのイベントも。
近くには飛騨高山や郡上八幡など人気の観光地があるので、貸切バスをチャーターして周遊旅もおすすめです。
東京からなら新幹線で名古屋経由、大阪からなら高山本線「特急ひだ」で1本、また、信州・北陸からも比較的アクセス便利なところも人気のポイント。
また下呂温泉では、飛騨の郷土料理「朴葉味噌焼」や飛騨牛を使ったお料理、特製タレがクセになる「鶏ちゃん」など、名物料理がたくさんあります。スイーツ好きなら「下呂プリン」「土地の実せんべい」「さるぽぽのたまご」なども。
「下呂温泉合掌村」では下呂温泉の芸妓文化が体験できる「踊りとお座敷遊び体験」も可能。カヤックやSUP、森林ウォーキング、アスレチック、沢登り、路地裏を探検する「筋骨めぐり」なども人気のアクティビティです。
酒造巡りやフルーツ狩り、川遊びなど手頃な体験・観光メニューもありますので、ご家族同伴の職場旅行にもいいですね。
下呂温泉へは電車でも簡単にアクセス可能。東海エリア発で人数がまとまれば貸切バスで出かけるのがおすすめです。大阪からならJR高山本線の特急列車「ひだ」1本で行けます（ただし、1日1本のみ、片道約3時間30分）。
アクセス時間を短縮するなら、新幹線を利用して名古屋駅から「特急ひだ」で約2時間です。現地での移動や周遊観光に便利な貸切バスと組み合わせて賢くプランを立てましょう。
| 1日目 | 大阪8時頃（特急ひだ）→下呂駅12時頃着→昼食→下呂温泉博物館見学・噴泉地など足湯巡りor「湯めぐり手形」→宿着終了 |
| 2日目 | 宿10時頃チェックアウト→下呂温泉いでゆ朝市（路線バス移動）→下呂温泉合掌村（徒歩移動）→ランチ→下呂ふるさと歴史記念館・縄文公園（路線バス移動）→「特急ひだ」下呂駅16時頃発→大阪20時着・終了 |
| 1日目 | 東京8時頃発（新幹線）→名古屋10時頃着・貸切バスに乗換えて下呂温泉12時頃着→昼食→下呂温泉合掌村（体験など）→下呂温泉・湯めぐり＆自由散策を楽しむ→宿泊 |
| 2日目 | 宿9時発→下呂温泉いでゆ朝市→馬籠宿（自由昼食）→恵那峡観光（遊覧船など）→名古屋15時頃着／新幹線乗換え→東京17時頃・終了 |
| 1日目 | 名古屋8時頃発（貸切バス）→飛騨街道金山宿・筋骨めぐり→ランチ→天領酒造見学→下呂温泉で湯めぐり＆食べ歩きなど→名古屋駅18時着終了 |
予算や日程に合わせてピッタリなオリジナルプランを提案してもらえるので、優先させたい条件をあらかじめ決めて旅行会社に相談しましょう。
下呂市では下呂温泉へのバスツアーを企画する旅行会社に対して、貸切バス費用1台に付き5万円の助成金制度を設けています（出発地が北陸・甲信越・東海・関西の場合は3万円）。
助成される条件は、貸切バスを使って参加者15名以上のオリジナルプランで下呂温泉の対象宿泊施設に1泊2食付きで宿泊すること。また、指定観光施設を2か所以上周遊することが条件です。
予算が無くなり次第終了となりますので、計画する場合は早めの相談をおすすめします。
下呂温泉は桜の季節や紅葉の季節も美しく、四季折々の楽しみ方ができます。
7月中旬から8月下旬までは毎週土曜日に温泉街で「いでゆ夜市サマーフェスティバルin下呂温泉」も開催されて賑やかに。冬は3,000個のキャンドルイルミネーションが開催され、幻想的な雰囲気が楽しめます。
下呂温泉から徒歩約20分、路線バスで約6分でアクセスできる下呂温泉合掌村。1963年に大野郡白川村から移築した国指定重要民俗文化財「旧大戸家住宅」を始め、富山県五箇山（現・南砺市）などから移築した合掌造りを中心に、10棟の合掌家屋で集落を再現しています。
人形歌舞伎座「竹原文楽」とその演者であった洞奥一郎（ほらおくいちろう）氏に関する品々を展示する「竹原文楽記念館」、円空仏を集めた「円空館」、下呂のマスコット・かえるを集めた「かえるの館」など、見どころのある施設がいっぱい。
常設体験施設「飛騨工房」では、陶器の絵付け・ロクロ体験・さるぼぼ作り・和紙の紙すき体験など、旅の思い出にぴったりなアクティビティもあります。
平成22年に誕生したエリア「歳時記の森」は桜とモミジの里山。益田造りの「萬古庵」、土蔵、水車小屋、かえる神社、棚田、「森の滑り台」などがあり、のんびりとした田舎時間を満喫できますよ。
下呂温泉合掌村
営業時間：8時30分～17時（最終入場16時30分まで）
入場料：大人800円、小中学生400円
※20名以上の団体で割引あり
住所：岐阜県下呂市森2369番地
問合せ先：0576-25-2239
＊下呂市「一般団体バス助成金」対象施設です。
温泉が湧きだすしくみや泉質、効能などを紹介する『温泉の科学』や、温泉の発見伝説や温泉番付など『温泉の文化』、「温泉のpHや塩分を調べる」体験コーナーなどを満載したユニークな博物館です。
温泉街のほぼ中央にあり、足湯も楽しめるので、そぞろ歩きのついでにぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
下呂温泉博物館
営業時間：9時～17時、毎週木曜休み（休日の場合は翌日休み）
入場料：大人400円、小人200円
※10名以上の団体で割引あり
住所：岐阜県下呂市湯之島543-2
問合せ先：0576-25-3400
＊下呂市「一般団体バス助成金」対象施設です。
「南飛騨健康増進センター」はアウトドアや工芸、体操、キャンプなどの体験を通じて自分にあった健康法を発見できる施設。
そば打ち、五平餅づくり、こんにゃくづくりなどの体験の他、真向法体操やらくらくエアロビクス、リラックスヨガ、森林浴、バードウォッチング、トレッキング、オリエンテーリングなど健康づくりに役立つ体験も可能です。
南飛騨健康増進センター
営業時間：9時～17時、火曜・水曜・年末年始
住所：岐阜県下呂市萩原町四美1557-3
問合せ先：0576-55-0010
＊下呂市「一般団体バス助成金」対象施設です。
天領酒造は創業340年以上の歴史を持つ飛騨の酒蔵。宿場町として栄えた飛騨街道萩原宿の面影が残る商店街にあります。
超軟水といわれる飛騨の伏流水で醸す銘酒「天領」は、華やかな香りろまろやかな口当たりで人気。酒造見学が可能ですので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
天領酒造
営業時間：9時～17時（店舗は土日祝休み）
住所：岐阜県下呂市萩原町萩原1289番地の1
問合せ先：0576-52-1515
＊下呂市「一般団体バス助成金」対象施設です。
奥飛騨酒造は創業300年以上の歴史を持つ金山町の酒蔵。世界的権威ある日本酒コンテスト「International Wine Challenge (IWC) 2022」の純米大吟醸酒部門で、「特撰 純米大吟醸 奥飛騨」が金賞を受賞するなど、魅力ある酒造りに取り組んでいます。
最近では岐阜県産のゆずや梅を使った果実酒が好評。酒造見学と資料館見学が可能（要予約）です。
奥飛騨酒造
営業時間：9時～17時、不定休
住所：岐阜県下呂市金山町金山1984番地
問合せ先：0576-32-2033
＊下呂市「一般団体バス助成金」対象施設です。
岐阜県の飛騨地方では狭い路地のことを「筋骨（きんこつ）」と呼びます。迷路のように入り組んだ細い路地が、まるで人間の「筋」「骨」のようだと付けられた呼び名。
飛騨街道金山宿には、建ち並ぶ民家の隙間にこの細い路地「筋骨」が張り巡らされています。地元の人にとっては近道として欠かせない筋道。
公道なので誰でも使うことはできますが、迷路のように入り組んでいるのでガイド付きで周るのがおすすめ。昭和ののどかで懐かしい風景を探検気分で味わえますよ。
筋骨めぐり
問合せ先：080-3637-2201／0576‐32‐3544（金山町観光協会）
＊ガイド付きで利用した場合のみ、下呂市「一般団体バス助成金」が適用されます
岩屋ダムの下流約300mのところにある「金山巨石群」は、縄文時代の史跡「岩屋岩蔭遺跡」を含む3ヶ所の巨石群を総称した呼び名です。
平成に入ってから発見され、古天文学調査により、太陽暦の機能を持っていたことがわかってきました。ガイドの案内で石の隙間から差し込む太陽光や日出・日没の瞬間に見られる太陽光などが観測できます。
筋骨巡りとセットにした「光の体験ツアー」も催行されますのでぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
金山巨石群
住所：下呂市金山町岩瀬字高平
問合せ先：080-3637-2201／0576‐32‐3544（金山町観光協会）
＊ガイド付きで利用した場合のみ、下呂市「一般団体バス助成金」が適用されます
下呂温泉での食べ歩きで人気のおまんじゅう屋さん「仁太郎」は仁太饅頭が有名。季節の和菓子の他、洋菓子も揃っているので、そぞろ歩きのオヤツにピッタリです。
噴泉池近くにある「千手堂 幸田店」の名物は「とちの実煎餅」で、焼きたてのものが試食できる時間もあります。この他、とちの実を使ったシフォンケーキやパフェなどもあるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
下呂温泉博物館近くにある「下呂プリン」は、マダガスカル産バニラビーンズや新鮮な牛乳、卵を使ったこだわりのプリンが人気のお店。下呂ソフトをトッピングしたプリンは人気商品なので、午前中の来店がおすすめだそうですよ。
下呂温泉から車で約20分、10名～450名まで収容可能なお食事処を完備した「舞台峠ファームズ」。南奥飛騨の郷土料理を提供するレストランでは、けいちゃん定食などのカジュアルなものから、飛騨牛すきやきや朴葉味噌などの定食なども楽しめます。
飛騨の特産品を集めたお土産センターでは、手作りのスイーツや朴葉寿司、飛騨牛、お土産品の他、岐阜県の特産品である刃物が購入できる「関の鍛冶屋」も。オヤツに嬉しい五平餅やすずらんソフトクリームもおすすめですよ。
舞台峠ファームズ
営業時間：8時～17時
※施設により営業時間が異なる
住所：岐阜県下呂市御厩野518-3
問合せ先：0576-26-2115
バス駐車場：10台分あり
＊下呂市「一般団体バス助成金」対象施設です。
職場の仲間で温泉旅行を楽しみたい。そんな時気になるのは温泉の泉質や源泉かけ流しなのかどうか、露天風呂や展望風呂からの眺め、旅館の食事や宴会場の有無なども重要です。
下呂温泉は古くから名湯として知られ、東海エリアからは絶大な人気を誇る温泉地です。レトロな街並みと豊かな自然がいっぱいで、ゆったりと癒されること間違いなし。
【社員旅行で人気の温泉地】
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