満開の桜を愛でながら、職場の仲間や家族らと酒を酌み交わす、春の風物詩「お花見」。
皆さんも職場で、またはお友だち同士で花見に繰り出す日時を決めたりと、4月は準備に大忙しとなるのではないでしょうか。
今回はお花見係の幹事さん必見!
お花見にまつわる「場所取り」や「必需品となるアイテム」などお役立ち情報をご紹介します。
「お花見」とはいつ頃から私たち日本人の生活に欠かせない行事となったのでしょうか?
さかのぼること平安時代、貴族たちは咲き乱れる桜を愛でては歌を詠み、酒を酌み交わすなど宴を楽しんでいたようです。
また、農民たちも桜のつぼみが膨らみ始めると「種もみ」の準備をしはじめたり、満開の桜には豊作の神が宿ると考えられていたようで(諸説あります)お供えものをしてはその年の豊作を祈願していました。
今のお花見スタイルにも通じる、春の行楽として桜の下でどんちゃん騒ぎをし始めたのは、江戸時代。
桜の植樹も積極的に行われ、庶民でも身近にお花見ができるほどの桜の名所が誕生したのもこの時代でした。
今年の桜前線はいつ頃から日本列島を縦断し始めるのでしょうか?
2023年は全国的に開花が早まり、東京は3月14日に開花、満開が22日と過去最高を記録しています。2024年も暖冬の影響を受けそうですね。以下、2月8日(木)発表の日本気象株式会社による開花予測です。
・東京3月22日(金)
・大阪3月25日(月)
・名古屋3月20日(水・祝)
・仙台4月5日(金)
・金沢3月31日(日)
・札幌5月1日(水)
それよりも早い開花予測を出しているのがウェザーニュースで、東京の開花予測は3月20日(水・祝)となっていました。
例年、よほどひどい雨が降って散ってしまわなければ、長くて10日ほどはお花見を楽しめるようです(散った後のサクラのじゅうたんもステキですよね)。
今の予報では東京での開花は例年より2日早く、満開は3月29日(金)になりそうとのことで、今年も早咲きとなる予報が出ています(入学式の頃までもってくれるといいですね)。
また他の地域をみてみると、九州南部では今冬の天候の影響により開花が遅れる見込みで、鹿児島では平年より3日間ほど遅れるとの予想が出ています。
今後の気象状況によっては開花予想も常時、変動してきます。
気象会社から発表される桜情報を随時チェックしながら見守っていきましょう。
会社のお花見で幹事に指名されそうな方も、そうでない方も、まずはじめに何から準備し始めればいいのでしょうか?
毎年、4月の最初の週末あたりでお花見の日程を組んでいる、という会社が多いのではないでしょうか?
例年のお花見を参考に日程を組んだら、早めに案内メールを社内一斉送信で出しておきましょう。
~~~~~案内メール例~~~~~~~~~~~
タイトル:お花見のご案内2024
皆さん、お仕事お疲れさまです。
今年もこの季節がやってまいりました。
毎年春の恒例行事「お花見」を今年も開催いたします。
つきましては多くの皆さんのご参加をお待ちしております。
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※当日、新入社員も参加しますので、自己紹介も兼ねて何かゲームなどのアイテムを持参しようかと思っています。
何かアイディアがあれば、幹事までご一報ください。
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当日まで参加できるかわからないという場合でも、おおよその参加人数を各部署ごとにまとめてご連絡いただけますと幸いです(食料の準備があるので)。
●月●日までに幹事佐藤宛(〇△◇@ABCD.CO.JP)にメールをお願いします。
○○課 佐藤
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時間のあるときにお花見に使えそうなアイテムをいち早く用意しておくのも手です。
毎年、お花見シーズンになると品薄になる商品が大体決まってくるので(アウトドア商品など)先手を打っておきましょう。
◆レジャーシート
100均でゲットできる簡易なものから、ちょっと豪華なシートにクッション機能を備えたタイプまでそろっています。
長時間座ることを想定すると、お尻が痛くならないってことも重要ですよね。
デザインも人気のキャラクターものからおしゃれな北欧柄まで、実に多種多様です。
しかもレジャーシートなのでお手頃価格で手にできるので、今はお部屋でも愛用している人がいるんだとか。
ぜひお気に入りの一枚を探してみてください。
◆折り畳みチェア
片手におさまるコンパクトなものから2~3人掛けのものまで、バラエティに富んだラインナップの簡易チェア。
折りたためるし、軽い素材でできているので持ち運びに便利です。
ひじ掛けにドリンクホルダーがついたものもあります。
◆折り畳み式レジャーテーブル
こちらもアウトドア用で見られる、持ち運びに便利な折り畳み式のもの。
せっかく用意したごちそうの数々をシートに直置きするよりは、テーブルに置いた方が食べやすいですよね。
◆ゴミ袋
訪れる花見客にゴミ袋を配布している自治体もあるようですが、自前で何枚か(分別用に)は用意しておいたほうが安心です。
◆ウェットティッシュ
アウトドアには必需品!ちょっとしたグラスなどの汚れや、トイレ後に洗面所がない場合など、なにかと重宝するアイテムです。
◆防寒グッズ
夜になるとまだまだ冷え込んでくる時期なので、女性ならストールなどの巻きものなど防寒グッズが必需品です。
また簡易カイロを箱買いして持参する、なんて幹事さんも。
◆ランタンなどのライト
夜桜を鑑賞しながら宴を開く場合は、街頭では暗くなりがちな手元をアウトドア用のランタンで灯しています。
足元の安全のためにも活用できます。
公園や河川敷など桜の名所の中には、安全上の理由から使用が禁止されているアイテムも多くあるようです。
以下、取り扱いが可能かどうかを確認してから持参するようにしましょう。
◆バーベキューコンロ
火気を厳禁にしているところも最近では増えてきています。
場所取りをする前に必ずチェックしましょう。
◆パラソル
万が一、パラソルが強風にあおられて飛んでしまったら、なんて懸念材料も。
思わぬケガをしないように注意して。
◆お花見場所に直接出前をとる
全国の桜の名所となると、なんと直接出前の配達もOK!なんてところもあるようです。
ただでさえ花見客で混雑している場所に出前を取るとなると、無事に受け取れるのか?といった心配も。
注文時に「公園の入り口で待っていてください」なんて約束事が交わされての配達のようですが、どこでもやってるわけではないので、事前によく確認してから利用したいものです。
お花見はなんといっても「場所取り」が重要となります。
幹事さんも一番気を遣うし頭を悩ませるのが「場所取り」ですよね。
「場所取り」をする前に、「場所取りの下見」から始まるのが一般的です。
毎年、大体同じ場所で花見をする、という場合は別ですが、「もっといい場所を開拓したい」なら下記のチェック項目を重点に、最適の場所を下見してきてください。
下見が終わると、いよいよ花見をする日の前後に場所取り班が出動!
人気エリアとなると場所取りは数日前から、または徹夜して!なんて熱血組も出てきます(近年では一週間も前から特大のレジャーシートで場所取りをした会社があり、多方面から非難を浴びましたね…)。
実は公園によっては「夜間は入園禁止」にして入り口の門にカギをかけてしまうところもあります。
また、「徹夜でお花見の場所取りをするのはやめてください」といった禁止事項を設けている場合も少なくありません。
ある程度の常識を踏まえながら、ルールとマナーに沿って場所取りしたいものです。
そんな場所取りの難しさを知ってか?お花見の場所取りを代行や、テーブルや食器などをすべてレンタルで取り揃えてくれる会社が存在しています!
詳しくご紹介しましょう!
「花見の場所取りします!」と謳っている会社の多くは、力仕事や家事のお手伝いなど「生活全般の代行サービス業」を務める会社のようです。
具体的なサービスについて、東京の格安便利屋「ワンストップ代行センター」に聞いてみました。
「お花見代行の例を挙げますと、千代田区のイベント会社からのお花見場所取りの代行を受けて、花見前日の20時半~翌日の9時までの13時間の場所取りを引き受けました。
昨年までは新人さんが徹夜で場所取りをしていたそうで、毎年大変だったそうです。
料金は出張料3,000円+料金55,900円(1名/13時間 深夜料金Aランク)=58,900円でした」
深夜料金も含めると決して安い金額ではありませんが、年に1度の最高の会場代として考えるとお花見代行さんにお願いするのもよい方法かもしれませんね。
お値段の相場は業者さんによって値段は異なりますが、基本料金は1時間2,000~4,000円程度。
こちらに交通費や深夜料金が追加されます。
本格的なお花見を開こうと思うと大変なのが、シートやイスはもちろん、ライトや暖房器具、場合によってはカラオケ機材やビンゴセットなどの様々な設備の準備。
これらの設備がレンタルサービスで借りれることをご存じでしたか?
イベント関係機材のレンタル事業を行っている「イベント21」にお話しをお伺いしてみました。
「毎年お花見のシーズンになるとお花見グッズのレンタルは多いですね。
大量レンタルの場合は車両でお運びすることもありますが、少量のレンタルでも宅急便などでお届けしています。
レンタル期間は貸し出しと返却の2日間+レンタル期間3日分の合計5日間。
送り先や会社や自宅でも大丈夫ですし、会場で宅急便などの受け取りをお願いできる場所があれば直接会場にもお送りできます」
気になる料金はアイテムによってさまざま。
宅急便を使った場合の配送料は利用者の負担になります。
身近な設備だけではまかなえきれない大がかりなお花見を開くときはとても便利ですよね~。
今年のお花見シーズンは例年にくらべると暖かくなるのでしょうか?
日本気象協会の長期予想を見てみると、3月は東日本、西日本ともに天気は変わりやすくなるようで、太平洋側は平年同様、晴れの日が多くなる予想です。
桜のつぼみも一気に膨らみそうですね。
4月も北日本、東日本の太平洋側と西日本は平年同様、晴れの日が多い見込みのようです。
予想では晴れが続きそうですが、毎年、花見シーズンに突然の雨!なんてシーンをよく目にします。
おまけに夜も冷え込みますから、軽めのナイロンジャケットやウインドブレーカーを携帯しておくと安心です。
会社のお花見には、スーツで行くべきか?それとも普段着でいいのか?と迷う方もいるのでは?
男性ならばチノパンに、上は軽くジャケットを羽織るくらいでいいのではないでしょうか?
ひどく酔ってしまえば汚してしまう可能性もありますよね?
ずっと外で過ごすわけですので、防寒の面でも風邪をひかないように暖かく過ごしてくださいね。
夜桜見物はとくに冷え込みます。
女性は足元にかけるストールなど一枚持参しておくのがオススメ。
上はスプリングコートが必須となります。
淡いパステルカラーの一枚を選ぶと、コーディネイトもしやすくて長く重宝しますよ。
会社のお花見は、比較的若手の社員さんが任されることが多いですよね。
何から準備したらいいかわからない方は、前年度の先輩に聞きつつ、こちらのコラムを参考にしてみてください♪
●取材協力
・東京の格安便利屋「ワンストップ代行センター」
・イベント21
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